
まだまだ肌の感想が気になる季節。乾燥肌を引き起こす原因や対策が必須ですが、まず、スキンケアのひとつである乳液を見直してみませんか?
◆乾燥肌の原因
1)皮脂の流しすぎ
洗顔後などに肌がつっぱるのは、洗いすぎです。必要な皮脂まで洗い流してしまっているため、乾燥を招く原因となります。
2)温度・湿度などの環境
冬は気温や湿度が低下し、空気が乾燥しやすいため、乾燥を招きやすい季節ですが、季節の変わり目や、極端に冷えるといった環境の変化によるストレスで、乾燥肌を引き起こすこともあります。
3)生活習慣の乱れ
睡眠不足や不規則な生活習慣は、乾燥肌のみならず、様々な肌トラブルを引き起こす原因です。
また栄養不足が、乾燥肌の直接的な原因になることもあります。不規則規則正しい生活な食事・偏食・無理なダイエットなどは栄養バランスを崩すことにもなり、肌への影響も絶大です!
4)加齢
皮脂や汗などの保湿成分は年齢とともに減少するため、肌内部のうるおいも奪ってしまい、乾燥の原因に…。
乾燥肌対策
乳液の見直し以外に、どんな対策を取ったらよいのでしょうか?
1)加湿を行う
エアコンを使う夏や冬は空気が乾燥しがち。
湿度30%以下になるとお肌の水分はどんどん蒸発してしまいます。
加湿器を使って湿度を保ちましょう。
また、植物や水を入れたコップを置いても加湿効果があります。
2)入浴方法の見直し
ゴシゴシ洗いは×
こすりすぎは角質層が傷ついて乾燥を招く恐れがあります。洗顔料を泡立ててやさしく洗いましょう。
ぬるめのお湯でお肌にやさしく
熱すぎるお湯は必要な皮脂まで取ってしまい、乾燥を助長することに。お湯の温度は40度を超えない程度が適温です。
お風呂上りも油断大敵
入浴後は皮脂膜がとれ、乾燥しやすくなっています。そのままだと水分が失われ、乾燥によってかゆくなることも。お風呂上りは早めに保湿を行いましょう。
3)生活習慣の見直し
睡眠をとる
睡眠不足は新陳代謝の遅れやターンオーバーのサイクルが乱れる原因に。
また深い眠りであるノンレム睡眠は、成長ホルモンを分泌し、細胞の修復や再生を促進するため、質の良い睡眠をとることが大切です。
栄養バランスの良い食事
栄養バランスの良い食事は体だけでなく肌にもいいです。
中でも肉や魚、大豆に多く含まれているたんぱく質は、肌細胞にとって大切な栄養素。
また旬の野菜や果物には栄養が特に多く含まれるのでおすすめです。
運動をする
食事からとった栄養を肌細胞に届け、新陳代謝を促す役割をしてくれます。肌細胞に栄養が届くことで、乾燥肌の改善につながります。
◆肌タイプ別おすすめの乳液の種類
1)乾燥性敏感肌
症状 | 化粧水やクリームがしみて肌がピリピリする。 |
原因 | 角質層のバリア機能が低下し、肌の内部にある水分が減少することによる乾燥。 |
改善方法 | 洗顔の見直し(短く終わらせる・肌にやさしい石鹸を使用する) |
おすすめの乳液 | ラミド配合の乳液・低刺激性のやさしいタイプの乳液 |
2)乾燥+テカテカ脂性乾燥肌
症状 | Tゾーンは皮脂でテカるが、頬やフェイスラインは乾燥している。混合肌とも呼ぶ。 |
原因 | 季節の変わり目や紫外線、エアコン、喫煙、アルコール、食習慣、ストレスやホルモンの乱れなど |
改善方法 | 刺激の弱いクレンジング・洗顔料でやさしく洗う。洗顔回数は一日三回まででうるおいを取りすぎないようにする。 |
おすすめの乳液 | さっぱりタイプの乳液・油分の入っていないオイルフリーの乳液 |
3)白っぽい粉!?超乾燥肌
症状 | 乾燥がさらに進み白っぽい粉がふいている状態。 |
原因 | 外部からの刺激で角質層が傷つき、バリア機能が失われる。 |
改善方法 | クレンジングや洗顔料を使わず微温湯だけで洗うだけにして様子を見る。洗顔後は速やかに保湿。 |
おすすめの乳液 | 油分の入ったしっとりタイプ・刺激の少ない添加物の入っていない乳液 |
4)加齢による皮脂減少加齢性乾燥肌
症状 | 乾燥によりしわが目立つ・カサつく。 |
原因 | 加齢とともに皮脂の減少が進み、肌のバリア機能が弱まる。 |
改善方法 | 熱いお湯での洗顔や入浴は避ける。保湿をしっかりする。 |
おすすめの乳液 | セラミドが配合されている乳液 |
乾燥肌からすこやか肌に!
乾燥はお肌の大敵!日頃のケアを見直してすこやかな肌を目指しましょう。原因がわからないときや、改善できないときは皮膚科医に相談することもよいと思います。