最近美容にいいとおやつ代わりに食べられることが増えたアーモンドですが、少し前まではニキビや肌荒れになりやすいと言われていました。
果たして本当はどっちでしょう?

アーモンドがお肌に良いとされる理由って?
シミの防止
紫外線によって肌に活性酸素が生じ、メラノサイトが刺激され、シミの元になるメラニンの生成を促され、肌に定着することによってシミができます。
つまりシミの防止にはメラニンを肌に定着させないことが大切です。そのために必要な栄養素がビタミンEとビタミンB2。
ビタミンEは強力な抗酸化力をもち、活性酸素の働きを抑制し、肌へのダメージを軽減します。
ビタミンB2は肌を健康に保ち、ターンオーバーを正しく機能させる働きを持ちます。ターンオーバーを正常化することで代謝を上げ、できてしまったシミを素早く肌から追い出します。
ニキビの防止
ニキビができるきっかけのひとつは皮脂の過剰分泌で、脂質のコントロールが大切になってきます。ビタミンB2はシミ防止の項目にもあるように、肌を健康に保ち、ターンオーバーを正しく機能させる働きを持つため、皮脂の代謝を上げることで、ニキビの発生を防止することができます。
酸化した皮脂もニキビの原因のひとつになるため、抗酸化作用を持つビタミンEもまた、シミ同様ニキビの予防につながります。
アンチエイジング
肌の老化の7~8割が紫外線による光老化が原因と言われています。
この光老化に対抗するために有効な栄養素が、抗酸化作用を持つビタミンEです。
細胞を包む細胞膜は主に脂質でできており、この細胞膜を通して栄養や老廃物を出し入れしています。
細胞膜が活性酸素により酸化し変質してしまうと、この出し入れが円滑に行われなくなり、細胞が老化してしまうため、ビタミンEを摂取し細胞膜の健康を維持することが、アンチエイジングを行う上で大切です。
また、たんぱく質を合成するときに必要な亜鉛も大切です。亜鉛にはほかにビタミンAの抗酸化作用を促進させる働きもあります。
なぜ肌に悪いといわれているの?
脂質=ニキビや肌荒れの原因とされることが多いですが、アーモンドの場合、加工されたもののせいと思われます。市販のアーモンドの中には塩味が付きやすいよう油でローストされたものが多く、その油が酸化し、体内に悪い影響を与えていると考えられます。
なので、ニキビの原因は、アーモンド自体ではなく、加工時に使用された油になります。
油でローストしたり、塩味がついていない、「素焼き」や「生」のアーモンドを選べば回避できます。
けれども食べすぎ注意!
他にもダイエット効果や美髪効果があるアーモンド。たくさん食べたら効果も絶大と思いきや、アーモンドのカロリーは、10g(10粒)で60kcal、1日の適量20粒で120kcalとかなり高め。食べ過ぎには注意しましょう。
適量で美肌をゲット!
アーモンドは美肌にとても良いものだということがわかりましたね。ですが、より美しくなるためにはバランスの良い食事がとても大切です。
適正量のアーモンドを摂取するようにし、美肌を手に入れましょう!